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人気ランキング : 7345位
定価 : ¥ 1,995
販売元 : ポニーキャニオン
発売日 : 2004-03-17 |
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皇帝ルドルフから帝王へ |
あきらめない姿勢。骨折からの復活。たかが競走馬と侮るなかれ。その生き方は決してくじけない生き方。田原成貴騎手を男泣きさせたすばらしい名馬。涙無しには見られません。
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人前ではばかることなく泣いた唯一のレース |
「残り200を切った。ビワハヤヒデ。トウカイテイオーか。トウカイテ
イオーが来た。トウカイテイオーが来た。ビワハヤヒデとトウカイテイ
オー。ダービー馬の意地を見せるか。トウカイテイオーだ。トウカイテ
イオーだ。トウカイテイオー、奇跡の復活。一年振りのレースを制しま
した、トウカイテイオー、田原成貴」
1993年12月26日の日曜日に開催された有馬記念が収録されているこの
DVDは必ず買うべき。
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日本競馬史上最もドラマな馬 |
先ずこの馬のような人生を、ある小説家、脚本家が小説や映画にしたら
「おいおいこんな出来すぎな感動話実際あるわけねーだろ。」
と突っ込むでしょう。誰もが。
しかしそんな出来すぎな話を実践したのがまさにこの馬。
天才として生まれ、世代の頂点を極めた美男子が、持病とも言える脚の弱さに苦しめられ、アスリートとしての将来が絶望しされながらも苦難を乗り越え、最後に年下の麒麟児を打ち破る奇跡を起こす感動巨編!
競馬初心者はこのDVD観れば競馬がただのギャンブルではなく、一つのドラマであることに気付かされるはずです。
競馬歴10年の私が最初に好きになった馬でもあります。
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格好いい馬 |
素直に格好いい馬。圧倒的な強さを見せつけた無敗の二冠制覇。その後に幾度となく訪れる挫折。一年という絶望的なブランクの中、周囲の諦めを余所に当時最強と言って過言ではないであろうビワハヤヒデに力の差を見せつけるが如くの差しきり勝ち。結果これが引退レースとなった。通算G1勝利数は4つ。掲示板を外した事もあった。成績では偉大な父に及ばなかった。しかし人々の記憶や感動では父を凌駕したのではないだろうか?偉大なる皇帝の息子、彼もまた日本競馬史に永遠に残るであろう帝王であったと思う。
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やるときゃやるさ |
トウカイテイオーっていうのは、私の中では初期の頃、ダービーを勝つまでの安田騎手とのコンビが印象的だ。いわゆる童顔のハンサムホースで、パドックで他の若駒がいれこんでるのに、まるで鼻歌まじりにあの独特のふにゃふにゃとした歩き方で、悠々と周回してた。無名に近かった安田騎手を背に乗せて、何度も嬉しそうに振り向いて彼を確かめる。そして楽しそうに走り、皐月、ダービーを勝利し、彼にクラシックをプレゼントした。
陽気な奴だ。そう思ってた。何度も骨折し、悲劇のヒーローみたいに扱われたが、彼はいつもどこか鼻歌まじりの雰囲気があった。ジャパンカップ。ゴール前、外国馬をねじ伏せた時も、ゴールするなりけろりとしてた。
あの奇跡の有馬記念。不遜で知られた田原騎手を号泣させたあの1年ぶりのレースでの勝利。抜け出す時に他の馬をはじきとばすような勢いだった。そしてゴール前、絶好期のビワハヤヒデをねじ伏せる。
涙とコールの中山で、彼だけが飄々としてた。やるときゃやるさ。そんな感じで。私は思うのだが、トウカイテイオーはレースが、そして自分に乗る騎手がとても好きだったんじゃないかと思う。終わってしまえば、それまでのこと。レース後のテイオーはいつもそんな風に見えた。